近年、葬儀は多様化が進み、小規模で行う方が増えています。なかでも、家族や親族だけで行う家族葬は高いニーズがあります。ゆっくり落ち着いた気持ちで、故人と向き合えます。その際、一般の方に対し、焼香時間を設けることも可能です。お世話になった方も気持ちの整理になるでしょう。本記事では、一般焼香のメリットやマナーを解説します。
一般焼香のメリット
身内の不幸でつらいなか、葬儀準備に追われることは大きなストレスです。そのため、家族葬の選択は、心を守る手段になるでしょう。しかし、友人や職場関係の方が、故人と向き合いたい場合もあります。そこで、葬儀前に焼香時間を設けると親切です。一般焼香と呼ばれ、徐々に広まっています。ここでは、一般焼香のメリットを3つ解説しています。お世話になった方への配慮
家族同様、お世話になった方も、故人との別れに大きな悲しみを抱きます。一般焼香を取り入れることで、心の整理になるでしょう。故人を想い、偲ぶ時間は重要です。また、家族から、お世話になった方へお礼を伝えられます。お互いが心を通わせることで、安らぐ時間となるでしょう。また、故人への思いやりにもなり、後悔せずに葬儀を終えられます。
参列時間をとらない
一般葬の場合、葬儀時間がそれなりにかかります。遠方からくる場合や身体に負担となる場合、参列者へ配慮が必要です。しかし、家族葬の一般焼香であれば、短い滞在時間で済みます。負担軽減になるため、多くの方が参列できます。仕事などで時間に追われている方も、後悔しないお別れが可能です。
葬儀後の弔問を減らす
参列できなかった方は、後日、自宅弔問するケースがあります。そのため、四十九日まで弔問客が来ることを想定すべきです。しかし、自宅スペースや家族のスケジュールによって、多くの弔問客は対応しきれません。そこで、一般焼香を設けることで、弔問を減らすことが可能です。葬儀後は、心のゆとりを優先し、穏やかに過ごせます。
一般焼香のマナー
一般焼香は、通夜前や家族葬前に行います。そこで、家族は時間を決めて、参列者対応が必要です。ここでは、家族のマナーを解説しているので理解しましょう。服装のマナー
一般焼香は、通夜や葬儀とは異なり、焼香のみを行う小規模な儀式です。しかし、全身喪服で、参列者を迎えましょう。家族葬の場合、喪主・その他家族まで、準喪服と呼ばれるスタイルが一般的です。和服など格式高い装いは不要ですが、一般的なブラックフォーマルを選びましょう。また、黒いビジネススーツを着ると、喪服の中では非常に目立ちます。色や質感が微妙に異なるため、マナーに反する行為です。ネクタイ・靴は光沢を抑え、タイピン・カフスボタンなど光る金属も避けます。また、女性は黒いストッキングを着用しましょう。アクセサリーは、真珠の一連ネックレスと、結婚指輪のみが可能です。また、急な不幸でネイルアートが落とせなかった場合、レース手袋を着用します。ベージュのマニキュアで応急処置をし、極力目立たないようにすることもマナーです。
時間設定
一般焼香は、約1〜2時間を目安に設けましょう。通夜・葬儀、どちらの前に行うか、わかりやすいアナウンスも必要です。また、参列者は自由に出入りできるため、常に迎える準備をしましょう。誰も来ない時間でも、家族は配慮しながら過ごす必要があります。そのため、家族内で数名担当者を決めておくと安心です。1~2時間、気を張り詰めすぎず、対応できます。体調不良やトイレ休憩など、もしものときに備えることもマナーです。
一般焼香の流れ
一般焼香は、コロナ禍の非接触文化から生まれたスタイルです。短時間かつ大勢と接することがないため、全国で注目されました。故人に寄り添いながら、感染症への配慮も可能です。現在では、葬儀の負担軽減を目的としてニーズが高まっています。ここでは、一般焼香の流れを解説しています。>受付
受付で、参列者はあいさつ・記帳・香典を渡します。そこで、ていねいな受付対応が必要です。受付は、故人の孫・甥・姪などが行います。喪主・直系親族以外が、一般的に担当する工程です。また、喪主や直系親族は故人に寄り添い、最後に参列者へ感謝を伝えます。受付では、香典受け取りや記帳確認を行うため、信頼できる人物を選びましょう。参列者が困らないよう、親切に案内できることも重要です。
焼香へ進む
参列者は会場へ入り、焼香へと進みます。焼香の順番は来場した順で行うため、従来の優先順位はありません。混雑している場合、葬儀会社がスムーズに整備するため安心です。一人ひとり故人とゆっくり向き合えます。
故人との対面
焼香後、最後の対面を行います。一般の方にとって本当の別れとなるので、しっかり対面してもらいましょう。そして、喪主は参列者にあいさつをします。お世話になったことと、参列に対する感謝を伝えましょう。