葬儀関連のトラブルは年間900件にものぼります。家族葬はメリットも多く近年急速に広まっている葬儀スタイルですが、対人トラブルや金銭トラブルが数多く発生しているのも事実です。本記事では家族葬について、よくあるトラブル事例とその解決策について紹介します。家族葬を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
家族葬における対人トラブル
家族葬は近親者のみで執り行うため、一般葬に比べ対人トラブルは少ないと思われがちです。しかし、実際にはさまざまなトラブル事例があるため、あらかじめトラブル内容と解決策を把握しておくことで揉め事を未然に回避するのがよいでしょう。ここでは、家族葬における対人トラブルの事例をその対策について詳しく解説します。身内・親族とのトラブル事例
家族葬における身内・親族とのトラブルには、そもそも家族葬と一般葬のどちらを選択するのかという点で揉めてしまう事例が多いです。家族葬は少人数での葬儀であるため、故人が現役で働いていた場合などで縁のある人が多い場合には、訃報を伝えて一般葬にて送り出すべきであるという考えの人も少なくないでしょう。
家族葬は比較的新しいスタイルの葬儀であるため、とくに高齢者には抵抗感が出やすい傾向があります。
故人の友人・知人とのトラブル事例
家族葬は家族・身内で葬儀を済ませるため、故人の友人や知人には参列を辞退してもらうことになります。とくに故人と親しい間柄にあった友人などは、葬儀に参列できないことに不満を覚えてトラブルにつながるケースもあるでしょう。ご近所とのトラブル事例
家族葬を執り行う際は近所の人には参列を辞退してもらうことになりますが、地域によっては一般葬で葬儀に参列し合うのが風習となっている場合もあるでしょう。とくに地域内でこれまで家族葬を選択する人が少なかった場合には、参列を辞退することに不満を抱く人も少なくありません。対人トラブルの解決策
家族葬における対人トラブルを避けるには、訃報の連絡を必要最小限にとどめ、家族葬を済ませてから事後報告するのがおすすめです。事前に訃報を伝えなければならない事情がある場合には、葬儀については伝えないのが賢明です。また、家族葬の採用が故人の遺志である場合、参列を希望している人にその旨を伝えるのもよいでしょう。家族葬における金銭トラブル
家族葬は費用を抑えて葬儀できるのがメリットですが、思わぬ追加費用の発生などによる金銭トラブルも絶えません。ここでは、家族葬の金銭トラブルについて詳しく解説します。オプションや追加費用の発生によるトラブル事例
家族葬を専門としている葬儀社の多くは、定額パックや追加料金不要を謳って葬儀をPRしています。しかし、実際にはプランに含まれないサービスやオプションの追加が必要であり、定額であるとPRされている金額の4倍以上もの費用を支払ったというケースもあるほどです。また、家族葬は参列者が少ないことから香典の金額も少額であり、喪主の負担額が増えてしまう要因のひとつとなっています。
金銭トラブルの解決策
家族葬の金銭トラブルを回避するには、葬儀社に見積もりを依頼した際に、どこまでが基本料金でどこからがオプションとなるのか、追加料金がある場合には最終的な金額がいくらになるのかをしっかりと確認することが重要です。また、予算を伝えたうえでプランを提案してもらうのもポイントとなります。葬儀の打ち合わせは限られた時間の中で進めなければならないため、検討している葬儀社がある場合には事前相談を活用するのがよいでしょう。